2004/02
![]()
季節から逃れて生きて生き抜いてそれでも豆を放る人々
暦すらデジタル式で周りには沢山のITそれでも祝う
襟巻きの端に生まれし毛玉にも季節のかをり馳せてみやうか
ファインダーに生まれでた薄曇吾の隠されぬ温もりを知る
満月とともに語らう車窓の流れもいつか笑い話に
あらぬほど暖かな温室にうたた寝する頭の並々
真夜中に見つめるために輝ける星星の宴冬の盛りに
尊くも重々しきは木星のかがやき溢る冷ややかな空
吐く息の白さに雲の姿見て雪降らさんと願ってみます
まだ薄氷も張らぬ池の水面少しだけ春のかたちを見る
ゴディバのチョコレェートリキュール愛の形の姿そのもの
真実を霞めたる春のような日それでも地球は回り行く
垂れ込めた曇りの上の寒気団寒々しくも清清しきよ
黙り込み齧り食みたる巻き寿司の願うのは来年もここにて
風邪ひきて誰もいないは寂しくてでも体は生きようとしてる
インターネットにて伝う星の話に駆け巡る夜空への夢
子宮に愛を忘れしわが身にも銀の包みに思い馳せたり
朝焼けにりんごの紅さすこの部屋の広さを思う白い吐息で
米を研ぐ手先に住まう冷たさにわずか芽ばえる春を感ずる
陽光下そぞろ芽生える若草の香り吸い込みけふを終わろう
手紙に嗜める春の桃の日を思って曇り空のしたにて
雪積もる光景収めし写真柔らかになる日の下で見る
木蓮の蕾ふくらみ月光の下で静かに春を待ちなん
トラディショナルな日本の真髄新鮮な美を春に望んで
月夜に静かに浮かびたる桜を思いて今宵は床に就かん
濃いコーヒーの水面に浮かぶ顔湯気でほのかにゆがんで笑う
鶯が芽吹き始めた木に集い歌わんとするも未熟なり
少しだけ日が長くなり如月の終いを思いいざサヨウナラ
いまだ実を残し南天老いらくのすぼめる姿春に似合わず
ガラス越し日が燦燦と降り注ぐまるで俗世を俯瞰するよう
デイパックから伸びる白い大根それに潜むかのように蕨
紙袋から伸びる白葱の青葉それに隠れるはフキノトウ
春はあけぼのと言うけれど今なお足先に感じる冷たさよ
美しいものをほとんど含みたる春はもうすぐ生まれ現る
死んでいく冬の何某糧にして咲き乱れるは生命の産毛
ケータイで絵に収めたり赤と白彼女たちも愛でたのだろう
月見山空を縫い取るハイウェイ潜り魅入るは梅の花々
月読みの闇夜切り裂く春嵐迎えいでたるアフロディーテ
どれほどの美しさを秘める宝石も咲き出す季節に劣る
赤石の海に照る輝波際に跳ねるウサギも霞に消える
春告げる魚思いて生姜と醤油と粗目を用意する
連なる梅並木を背後に感じ十月桜ただひそめる
眼下に広がる須磨の町に春は霞用いて幻誘う
四の年ただ一度だけ訪れる春と冬の垣根を漂う
散り行くは静かに降れる雪のようなれど淡い斑点ぽつりと
空に舞う空気の味を知るためにこれほどよい季節はないだろ
冬のことはもう忘れて生きていく再び冬来を待つために
![]()
| 広告 | [PR] 花 小説 ブックマーケット お見合い | 無料レンタルサーバー ブログ blog | |